血液中の脂肪が高い「脂質異常症」は動脈硬化の強い危険因子となります。

【増えすぎると動脈硬化を促す】

 ・総コレステロール

 ・LDL(悪玉)コレステロール

 ・トリグリセライド(中性脂肪)

【減ると動脈硬化を進める】

 ◆HDL(善玉)コレステロール

<脂肪酸>

脂肪は、炭水化物・タンパク質と並ぶ3大栄養素のひとつです。脂肪は、他のふたつ(4kcal/g)に比して栄養効率が高いため(9 kcal/g)、栄養管理には欠かせない物です。

脂肪を分解すると、グリセリンと脂肪酸に分かれます。

脂肪酸には、体内で合成できる脂肪酸と合成できない脂肪酸があり、合成できないほうを必須脂肪酸といいます。体内で合成できない脂肪酸は、食事から摂取しなければなりません。α―リノレン酸、リノール酸などがその代表です。

<必須脂肪酸>

不飽和脂肪酸のうち二重結合を複数持つもの(多価不飽和脂肪酸)が必須脂肪酸です。

多価不飽和脂肪酸はn3系(オメガ3)n6系(オメガ6)に分けられます。

n3系にはα-リノレン酸、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)があり、α-リノレン酸は体内でEPA、さらにDHAと変化します。

また、n6系のリノール酸は体内でアラキドン酸を作り出し、イコサノイドという生理活性物質にもなります。

ところで、オメガ3とオメガ6とはどういう意味なのでしょうか。それは最初の二重結合がメチル基の炭素から何番目にあるかによって表現しているのです。

下の図は、オメガ6とオメガ3の脂肪酸の構造式です。

α-リノレン酸を見ると、左のメチル基の炭素を数えて行って3つ目の炭素の後に最初の二重結合があります。

<不飽和脂肪酸の働き>

これら不飽和脂肪酸は動脈硬化や血栓を防ぎ、血圧を下げるほか、LDLコレステロールを減らすなど、さまざまな作用を持っています。

ただし、熱や光、空気で酸化しやすく、過酸化脂質になるので注意が必要です。高温で調理すると大気中の酸素と反応し過酸化脂質となるので、食物として摂る場合、揚げ物や炒め物よりドレッシングなどに向いています。

厚生省の発表によると「総コレステロール値は220mg/dl以上、LDL(悪玉)コレステロール値は140mg/dl以上、またHDLコレステロール値は40mg/dl以下になると、狭心症や心筋梗塞の合併が増えるとされています。

普段の食事で、魚をあまり食べないとか食生活が偏っているという人はサプリを利用するという方法も有効と思います。